ひたすらに考えられる環境

大音 智弘(おおおと ともひろ)

テクノスデータサイエンス・エンジニアリング株式会社

2012年3月 数学類卒業

2017年3月 数理物質科学研究科数学専攻修了 博士(理学)

 


私は、学類、博士前期課程、後期課程の9年間を筑波大学で過ごしてきました。博士の学位取得後は、1年間ポスドクをした後に現在の会社でデータサイエンティストとして働いています。データサイエンティストは、統計や機械学習とデータを用いてビジネス上の課題を解いていく職業で、私は顧客の所に常駐しながら日々顧客の課題をどうにか解決しようとしている毎日です。データというカッチリしたものから、ビジネスという少しふわふわした課題を解くためのギャップは、想像以上にありひたすらに考えることが求められます。

 


数学類では、(私の時は)3年の後半から先生とのゼミが本格的に始まります。ゼミでは、数学書や論文の輪講がありますが、数学書を自分が理解・納得できるまでギャップを埋めるというのは大変で、そこでもひたすらに考えることが必要になってきます。筑波大学は周りに何もないと言われますが、その環境であったからこそ一つのことを考えぬけて、とてもいい環境だと思っています。

 


友人や時には先生と議論し、数学について考えられた9年間は、私にとって何よりの財産です。