新着情報

新着情報

Tsukuba Workshop for Young Mathematicians 2024


2008年以降毎年2月に開かれるこの国際研究集会---筑波大学大学院数学専攻前期課程の学生が修士論文の研究成果を発表する場として、海外を含む学外の若手研究者をゲストに迎えて開かれます。

今年度はオンライン(公開2月6日--19日)にて東京大学の若手研究者をゲストに迎えます。
詳細は次をご覧ください。
https://sites.google.com/math.tsukuba.ac.jp/workshopyoung2024/

研究集会「リーマン幾何と幾何解析」(2024年2月19日〜21日)

研究集会「リーマン幾何と幾何解析」を下記の通り開催いたします.
皆様のご参加をお待ちしております.


研究集会「リーマン幾何と幾何解析」
日程:2024年2月19日(月)~21日(水)
場所:筑波大学 第一エリア 1D201室
HP:http://www.math.tohoku.ac.jp/~takumiy/RGGA24.html

プログラム:
2月19日(月)
10:00--11:00:服部広大氏(慶應義塾大学)
エネルギーを最小化する写像とcalibrated geometry

11:15--12:15:藤谷恭明氏(大阪大学)
Comparison geometry under lower bounds of 0-weighted Ricci curvature

13:45--14:45:Xingyu Zhu氏(ボン大学)
Interactions of positive scalar curvature and nonnegative Ricci curvature in large scales

15:00--16:00:大島駿氏(東北大学)
測度距離空間のオブザーバブル直径と正の測度を持つ点の存在

16:15--17:15:木上淳氏(京都大学)
距離空間上のソボレフ空間の構成

2月20日(火)
9:45--10:45:藤岡禎司氏(大阪大学)
Upper curvature bound and the curvature integral

11:00--12:00:篠田裕佑氏(岡山大学)
フィンスラー多様体上の等長変換群がリー群であることの測地線論的証明

13:30--14:30:辻寛氏(大阪大学)
Functional volume productの単調性について

14:45--15:45:三浦達哉氏(東京工業大学)
Stabilization phenomenon in p-elastica theory

16:00--17:00:筧知之氏(筑波大学)
Mean value operators on the sphere

2月21日(水)
9:45--10:45:山本光氏(筑波大学)
Some results on Ricci mean curvature flows

11:00--12:00:櫻井陽平氏(埼玉大学)
Almost splitting and quantitative stratification for super Ricci flow

13:30--14:30:高津飛鳥氏(東京都立大学)
Non-preservation of concavity properties by the Dirichlet heat flow on Riemannian manifolds

14:45--15:45:高橋淳也氏(東北大学)
Small eigenvalues of the Hodge-Laplacian with sectional curvature bounded below

16:00--17:00:井関裕靖氏(慶應義塾大学)
可算群上のランダムウォークと調和写像

備考:会場までのアクセスや周辺地図の詳細につきましては
HPに掲載しているリンク先をご参照ください.

世話人:
永野幸一(筑波大学)
本多正平(東北大学)
山口孝男(筑波大学)
横田巧(東北大学)

1月19日(金)談話会 櫻井陽平 先生(埼玉大学)

1月の談話会を以下のように実施します.奮ってご参加ください.

なお,この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

 

日時:1月19日(金)15:30 〜 17:00

場所:D509

講演者:櫻井陽平 先生(埼玉大学)

題目:super Ricci flowの幾何解析

概要:本講演ではRicci flowの優解であるsuper Ricci flowについてお話しする.
super Ricci flowは非負Ricci曲率とRicci flowを結びつける概念であり,Bamler (2021+,2023)による幾何学流の収束理論やSturm (2018)による測度距離空間上の幾何学流理論に登場する.
まず非負Ricci曲率(より一般にRicci曲率が下に有界な)Riemann多様体の収束理論ならびにそのような概念を持つ測度距離空間の理論について振り返る.
その上でsuper Ricci flowの研究における今後の課題等について検討したい.
時間が許せば,國川慶太氏(徳島大学)との共同研究で得られた結果についても触れたい.

12月7日(木)談話会 竹内潔 先生(東北大学)

12月の談話会を以下のように実施します.奮ってご参加ください.

なお,この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

 

日時:12月7日(木)15:30 〜 17:00

場所:D509

講演者:竹内潔 先生(東北大学)

題目:D加群の幾何学的モノドロミーへの応用について

概要:複素超曲面のミルナーファイバーとそのモノドロミーは、これまで非常に多くの数学者により活発に研究されてきた。柏原-Malgrange の定理により、モノドロミーの固有値とBernstein-佐藤多項式(b-関数)の根のあいだには美しい対応関係がある。Denef-Loeserによるモノドロミー予想とは、この対応関係の類似がさらにモチヴィックゼータ関数より定まる位相的ゼータ関数とb-関数、モノドロミーとのあいだにも成立することを主張するものである。本講演においては、まずモノドロミーを求める従来からの方法、講演者によるD加群からのアプローチなどについてお話しし、さらにb-関数やモノドロミー予想との関係について述べる。続いて後半部では、正則関数をさらに有理型関数に取りかえた場合でも、同様の結果が成り立つことをお話しする予定である。
 

12月7日(木)談話会 佐竹 郁夫先生 (文教大学)

談話会のお知らせです。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。 

 

日時:2023年12月07日(木) 13:45   -   15:15
場所:自然系D棟509号室
連絡先:tange@math.tsukuba.ac.jp
講演者:佐竹郁夫先生 (文教大学)
タイトル:Coxeter 変換から定まる良い基本不変式とフロベニウス構造

アブストラクト:G を実ベクトル空間 V0 に作用する有限鏡映群とする。V = V0 ⊗R C
を V0 の複素化とする。
射影 π : V → V/G は同型ではないが、q ∈ V を Coxeter 変換の原始
h 乗根に対する(h は Coxeter 数)固有ベクトルとしたとき、q は鏡映
面の外にあるため、π は q においては局所同型である。
これを不変式環の言葉で言い換える。C[V] の生成元として、Coxeter
変換で固有ベクトルとなるものを固定しよう。すると上記は、V/G の
座標環である C[V]Gの生成元を C[V ] の生成元を用いて q でテイラー
展開したとき、1次の係数に十分 0 でない項がある、と言い換えられる。
テイラー展開の高次の項は、C[V]Gの生成元の取り方に依存するが、
逆に高次の項ができるだけ 0 になるように生成元を選ぶことができる。
こうして得られる C[V]Gの生成元が実は V/G に入るフロベニウス
構造における平坦座標(平坦不変式)であり、このとき 0 にならない
さらに高次の係数がフロベニウス構造の積構造に対応することを紹介
する。
楕円ワイル群についての不変式でも同様の結果が得られているので、
それも紹介したい。