令和6年度の体験学習は終了しました。ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
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令和6年度
数学類体験学習
日時 7月28日(日) 9時30分~16時20分
会場と形態 筑波大学(筑波キャンパス)にて対面で開催
講師 三原 朋樹 (数理物質系 数学域 助教)
講演題目 合同式の魅力
概要
等式によく似た数式の1つに合同式があります。合同式は等式よりも成り立ちやすいため、合同式が成り立たないことを証明すれば等式が成り立たないことも証明できるなど、等式の真偽に興味がある場合でも合同式は非常に役に立ちます。
合同式の魅力の1つは、等式と比較して計算が非常に簡単であることです。例えば 3100 + 568 と 2159 が等しいか否かを判定したい時、2式を頑張って手計算するのは大変です。しかしながら合同式の知識を使えば、前者を4で割った余りが2である一方で後者を4で割った余りが0であることが分かり、2式が等しくないことが暗算でも簡単に検証できます。ただし合同式の問題であればいつでも簡単に解けるというわけではなく、解けはするけれど現実的でない時間がかかってしまう問題なども数多く存在します。現実的でない時間がかかるということは一見悪いことのようですが、計算の難しさを逆用すれば強固な暗号を作ることができるという利点もあり、そういったこともまた合同式の魅力の1つです。
本体験学習では合同式の様々な性質を紹介し、それらを用いて実際に簡単な合同式を計算してもらうことで等式より遥かに扱いやすいということを実感してもらい、また時間に余裕があれば計算の難しい問題にも触れてもらいます。
プログラム
7月28日(日)に対面にて開催 (総合研究棟B112)
9:30 受付開始
10:00~11:30 講義と演習 「合同式の基礎」 講師: 三原 朋樹
11:30~13:30 昼食 昼休み (昼食を持参して下さい。)
13:30~15:00 講義と演習 「合同式の応用」 講師: 三原 朋樹
15:10~16:20 懇談会・修了セレモニー(修了証をお渡しします。)
(講義講師、世話人および筑波大学数学類在学生数名とのグループに分かれての懇談会です。)
*体験学習の会場(筑波キャンパス内)の詳細は、申込者に後でアナウンスします。
*今後若干のスケジュール変更が行われる可能性があります。
*昼食の持参が難しい場合、学食や付近にコンビニもあります。ただし、同日はオープンキャンパス中ですので、学食は非常に混み合うことが予想されます。
高校生対象 募集人員 50名
参加費 無料
申込方法
下記ページからオンラインでお申し込み下さい。
申込締切:7月18日(木)
定員に満たない場合には、締切後も随時受け付けます。
参加者の決定
申し込み順に受け入れを決定します。定員を超えた場合には受け入れられないこともありますので、予めご了承ください。