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2024-10 Blog Entry List

10月31日(木)談話会 福島 竜輝 先生(筑波大学数理物質系)

10月の談話会を以下のように実施します.奮ってご参加ください.

なお,この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

 

日時:10月31日(木)15:30 〜 17:00 (15:00よりtea time)

場所:D509

講演者:福島 竜輝 先生(筑波大学数理物質系)

題目:パーコレーションにおける路の数

概要:整数格子の各辺において,独立にopen/closedが指定されているときに,いろいろな意味で連結性を調べることをパーコレーションの問題という.この模型については,無限に延びるopenな路の存在が中心的な問題として研究されており,多くのことがわかっている.一方で,指定された長さのopenな路がどれくらいあるかも,独立に興味ある問題である.この講演では,ある意味で「向き」のついた路の数については,長さについて指数的に増大し,増大率はランダムではない定数であり,各辺がopenである確率に連続的に依存する,といったことが証明できることを紹介する.
 

11月14日(木)談話会 吉川祥 先生(東京理科大学)

11月の談話会を以下のように実施します.奮ってご参加ください.

なお,この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

 

日時:11月14日(木)15:30 〜 17:00 (Tea time:15:00〜)

場所:D509

講演者:吉川祥 先生(東京理科大学)

題目:楕円曲線の数論的同値について

概要:代数体上の楕円曲線は整数論において古くから研究されており,今なお重要で面白い対象である.楕円曲線に対して,その整数論的に重要な情報を備えた複素関数(L関数と呼ばれる)が定まる.このL関数はもとの楕円曲線の多くの情報を知っているが,実は楕円曲線の全てを知っているわけではない.この講演では,異なる代数体上で定義された楕円曲線から同じL関数が得られることがあり得る,という現象(楕円曲線の数論的同値)について説明する.さらに,そのような状況はかなり限定的であることについても説明したい.背景から始めて,楕円曲線について知らない方にも聴いていただけるように説明する.この講演は,伊藤哲史氏(京都大学)と千田雅隆氏(東京電機大学)との共同研究に基づく.