数学学位プログラムのポリシー

筑波大学大学院がいち早くとり入れた学位プログラム制--- その理念に基づき各学位プログラムは

ディプロマ・ポリシー :学位授与時に学生が備えているべき知識・能力等--- コンピテンス ---を明確に示し,体系的な教育課程を編成・実施するための指針

カリキュラム・ポリシー: 設定したコンピテンスに関して,それをどのような学修によって身に付けるのか,またその修得状況をどのような観点で評価するのかを明確化した規範

を掲げております.

https://www.tsukuba.ac.jp/education/policy-tstandard/gstandard/

我々数学学位プログラム前期・後期課程のポリシーは下記でご覧いただけます.

https://www.tsukuba.ac.jp/education/policy-tstandard/gstandard/g_b01-p013.pdf

https://www.tsukuba.ac.jp/education/policy-tstandard/gstandard/g_b01-p018.pdf

 

ここでは(ややカジュアルに)これらをオーヴァ・ヴューします.

数学学位プログラムは,純粋数学から応用数学にわたる幅広い分野において,「新しい理論の構築及び数学的真理を探究する」という本道に沿い,大学院教育・研究指導を行います.

それぞれの分野の特性と学生の個性に応じたきめ細かな教育と研究指導を行い,(1)国際的に活躍できる研究者の育成,(2)高度な数学的知識を様々な分野に応用できる社会的指導者の養成を目指します.例えば数学専攻以来13年に渡り,前期課程の学生が修士論文の研究成果を発表する場として Tsukuba Workshop for Young Mathematicians を開催しています.これは,他に類を見ない学生の自主運営による国際研究集会であって,高水準の研究成果を維持するのみならず,リーダーシップの向上にも著しい効果を上げていると自負しております.

数学は現在,様々な学問領域において多様な形での応用が期待されており,数学的知識を習得した人材の需要は,今まで以上に大きくなっています.これは,経産省が2019年3月発表した「理数系人材の産業界での活躍に向けた意見交換会」に基づく報告書のタイトル「数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える~」を見るだけでも実感できます.

数学学位プログラムは,社会的需要や学問的潮流に応えるべく,基礎と応用の融合を目指します.代数学,幾何学,解析学及び情報数学のすべての分野にわたった充実したカリキュラムにより,高度専門職業人を育成します.基礎系のみならず,応用系にも多彩なファカルティ・メンバーを擁する我々だからこそ,「基礎と応用の融合」が実現できると意気込んでおります.

カリキュラムは学位授与へと収束しますが,そこに至るのに次を要件としております.

【前期課程修了要件】

単位:特別研究12単位および数理物質科学コロキウム1単位を含めて30単位以上を修得する.
修士論文:上記の単位を取得し,修士論文を提出して論文審査と最終試験に合格すれば,修士(理学)の学位が授与されます.

【後期課程修了要件】

単位:特別研究18単位を修得する.
博士論文:上記の単位を取得し,博士論文を提出して論文審査と最終試験に合格すれば,博士(理学)の学位が授与されます.後期課程修了の標準履修期間は3年ですが,学修の進み方によっては3年未満で博士の学位を取得することも可能です.

 

研究指導の具体的な目標として,前期課程修了時においては日本数学会などの一般講演,後期課程修了時においては国内外での研究集会における研究発表,国際的な学会誌や学術誌に掲載される水準の論文発表---これらを長年に渡って掲げてきました.嬉しいことに多くの学生がこれらを達成し,その後,大学を含むさまざまな研究機関,教育機関,各種企業,行政機関で元気に活躍しております.