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2012年5月の記事一覧

筑波大学数学談話会のお知らせ (6/21)

次回の「筑波大学数学談話会」は,以下の通りです。

日時: 6月 21日 (木) 15:30 ~ 16:30 (※ 15:00 より,ティータイム)
場所:自然系学系 D棟 509号室
講演者:丹下 基生氏(筑波大学・助教)
タイトル:4次元多様体の記述法とその応用
概要:微分可能多様体はモース理論に基づき、ハンドル分解することができる。4次元の場合のハンドル分解とは3次元球面内の枠付き絡み目に対応する。その絵をハンドル図式という。この講演では、ハンドル図式を見ることで4次元多様体を体感することと、その図式を用いて得られる結果について話す。

解析セミナー(6/20)

以下の要領で解析セミナーを開催します.

  日 時: 6月20日(水) 15時30分~17時00分

 講演者: 山澤 浩司 氏 (芝浦工業大学)
 
 題 目:「ある線形偏微分方程式のCauchy問題対する形式解のBorel総和法」

 場 所: 自然学系棟D棟 509教室 

微分幾何セミナー: 田崎博之 氏 (6/19)

日時: 2012年6月19日(火) 15:15~16:45
場所: 自然系学系棟 B627
講演者: 田崎博之(筑波大)
タイトル: コンパクト型Hermite対称空間の二つの実形の交叉II

概要:
今回の発表内容は田中真紀子さんとの共同研究の結果にもとづいています。​2010年1月の火曜セミナーでコンパクト型​Hermite対称空間の二つの実形の交叉に関する田中さんとの共同研究について講演しました。そこでは二つの実形の交叉が対蹠集合になることを示し、それを利用して交叉の性質を詳しく調べました。特に既約コンパクト型​Hermite対称空間の二つの実形の交点数を完全に決定しました。今回の講演ではこれまでの結果を利用してさらに既約ではない場合のコンパクト型​Hermite対称空間の二つの実形の交点数を完全に決定します。これには等長変換群や正則等長変換群の単位連結成分による剰余群の構造に関する村上信吾先生、竹内勝先生の結果が鍵になりました。

解析セミナー(6/12)

 以下の要領で解析セミナーを開催します.

 日 時: 6月12日(火) 16時30分~17時30分

 講演者: Serge Richard 氏 (University of Lyon,筑波大学) 題 目: "New representation formulas for the wave operators in potential scattering on R^3" 場 所:  自然学系D棟 509教室

微分幾何セミナー: 長谷川敬三 氏 (6/12)

日時: 2012年6月12日(火) 15:15~16:45
場所: 自然系学系棟 B814
講演者: 長谷川敬三 氏 (新潟大学)
タイトル: Non-Kaehler homgeneous geometry -- pseudo-Kaehler and locally conformally Kaehler structures

概要:
Kaehler構造の自然な一般化として擬​Kaehlerおよび局所共形K​aehler構造がある。この講演において,おもに等質および局所等質多様体上の局所共形​Kaehler構造について,基本事項を踏まえて出来る限り分かりやすく,最近の研究動向まで話をしたい。

特別セミナーのお知らせ(6/7)


下記の通り特別セミナーを開催いたします。皆様のふるってのご来聴をお待ちしております。

日時:6月7日(木) 15:30-16:30
場所:自然系学系棟D814
講演者: 小木曽岳義氏 (城西大学理学部・教授)
講演題目: 局所関数等式をみたす多項式のペアについて
世話人:宮本雅彦

微分幾何セミナー: 伊藤健一氏(6/5)


日時: 2012年6月5日(火) 15:15~16:45
講演者: 伊藤健一 (筑波大学)
タイトル: Absence of embedded eigenvalues for the Schrödinger operator on manifold with ends

概要:
増大するエンドを持つ多様体上のSchrödinger作用素に対し,ある臨界値より大きな$L^2$-固有値が存在しないことを示す.この臨界値はエンドとポテンシャルの遠方での振る舞いから計算され,典型的な例では連続スペクトルの下限に一致する.エンドの形状に関する仮定をある凸関数の存在で抽象的に定式化することで,漸近的にEuclid型なエンドと漸近的に双曲型なエンドの両者を同時に扱うことができる.証明は固有関数に対する先験的超指数減衰評価と超指数減衰する固有関数の非存在の二段階に分けて行われ,ともにMourre型交換子評価が鍵となる.
本講演はE. Skibsted氏(Aarhus大学)との共同研究に基づく.

筑波大学微分幾何学火曜セミナー

微分幾何セミナー: 北別府悠氏(5/29)


日時: 2012年5月29日(火) 15:15~16:45
場所: 自然系学系棟B627
講演者: 北別府悠氏(東北大・理)
タイトル: 測度距離空間上の coarse Ricci 曲率

概要:
距離空間とその上のランダムウォークに対して定義されるcoarse Ricci 曲率と測度距離空間上で定義される曲率次元条件の関係はよく分かっていませんでした。今回 Bishop-Gromov不等式を通してこの二つの概念の関係を調べることができたのでそれについてお話しします。また例を通してランダムウォークの取り方の重要性についても述べたいと思います。

筑波大学微分幾何学火曜セミナー