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数学特別セミナー (1月24日)

講演者:松井 千尋 氏(東京大学大学院情報理工学系研究科)

題目:非対称単純排他過程の多状態への拡張

日時:2015年1月24日(土曜日) 14:00--15:00 (free discussion 15:00--17:00)

場所:自然系学系 D棟 814

概要: 
非対称単純排他過程 (ASEP) は可解確率模型として知られており、
定常状態や粒子密度・カレントなどの物理量が厳密に議論されてきた。
ASEPの可解性は、系の時間発展を特徴付けるMarkov行列がTemperley-Lieb
代数を満たすことに起因している。Markov行列を代数的に拡張することにより、
系の可解性を保ったまま多種粒子系への拡張が行われてきた。
本講演では、代数の表現次元を高次に拡張することにより、多状態ASEP
(2粒子以上による同サイト占有を許す確率過程)を構成する方法について議論する。