カテゴリ:談話会
数学域談話会(6/30:熊谷隆先生)
6月の談話会を以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2022年6月30日(木)15:15~16:45
場所:オンライン
講演者:熊谷 隆 先生(早稲田大学理工学術院)
講演タイトル:複雑な系の上のランダムウォークとブラウン運動 — フラクタルからランダム媒質まで —
講演アブストラクト:複雑な系の上のランダムウォークやそのスケール極限であるブラウン運動は、ユークリッド空間上のものと大きく性質が異なり、いわゆる異常拡散現象を起こす。本講演では、フラクタルを典型例とする自己相似性を持った図形の解析から話を起こし、パーコレーションクラスターなどのランダムな図形(ランダム媒質)における確率過程の漸近挙動に至るまで、複雑な系の上の確率過程や、対応するラプラス作用素の解析について概説する。講演の後半では、当該研究に関する講演者の最近の結果も紹介する予定である。
学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。
https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit
数学域談話会(6/9:橋本義武先生)
6月の談話会を以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2022年6月9日(木)15:15~16:45
場所:オンライン
講演者:橋本 義武先生(東京都市大学理工学部)
講演タイトル:安定曲線上の共形ブロックについて
講演アブストラクト:頂点作用素代数(VOA)とその上のn個の加群に対し、
共形ブロックとよばれる、種数gのn点つき代数曲線のモジュライ上の平坦ベクトル束Eが得られる。
このときEが安定曲線のモジュライ上のベクトル束に拡張できるかどうかが問題となる。
ここではその準備として、安定曲線のモジュライ上の連接層にEを拡張する方法について述べる。
学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。
https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit
数学域談話会(5/12日:坂本龍太郎先生)
5月の談話会を以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2022年5月12日(木)15:15~16:45
場所:オンライン
講演者:坂本 龍太郎先生(筑波大学数理物質系)
講演タイトル:楕円曲線のSelmer群とL関数
講演アブストラクト:楕円曲線の数論は長い歴史を持つが,現在でも活発に研究が行われている.この講演では楕円曲線やMordell--Weil群の定義からはじめ,Selmer群やL関数,BSD予想について説明する.その後,BSD予想について分かっていることを簡単に説明し,残りの時間で講演者が得た最近の結果を紹介する.
学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。
https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit
数学域談話会(12/23:山木壱彦先生)
12月の談話会を以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2021年12月23日(木)15:30~17:00
場所:オンライン
講演者:山木 壱彦先生(筑波大学数理物質系)
講演タイトル:グラフ上の因子理論と代数曲線
アブストラクト:グラフ上の因子理論は,Baker--Norineによるリーマンロッホの定理の確立以降急速に発展し,それ自体が興味深い理論であるのみならず,代数曲線上の因子に関する研究やモジュライの研究にも重要な応用がなされている.この講演では,前半には,基礎となるチップ発射ゲームの話から始め,有限グラフや(トロピカル曲線とも呼ばれる)計量グラフの上の因子理論を概説する.後半では,代数曲線上の因子理論との関連を概説し,この関連にまつわる近年の進展を時間の許す範囲で紹介する.
数学域談話会(11/25:竹内有哉先生)
11月の談話会を以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2021年11月25日(木)15:10~16:40
場所:オンライン
講演者:竹内 有哉先生(筑波大学数理物質系)
講演タイトル:CR多様体の埋め込み問題について
アブストラクト:CR多様体は複素多様体の実奇数次元版に当たる幾何学的対象であり,様々な観点から研究が行われている.今回の講演ではその中でもCR多様体の埋め込み問題に焦点を当てて,これまでに知られている結果を紹介する.まず複素多様体の基礎的な話から始め,CR多様体の定義が確かに複素多様体の実奇数次元版になっていることを説明する.次にCR多様体の埋め込み問題について紹介する.この問題は古くから調べられているものであるが,現在でもなお完全解決に至っているとは言い難い.この埋め込み問題について何がわかっていて,何がわかっていないのかを強擬凸と呼ばれるCR多様体のクラスに制限して詳しく説明したい.最後に3次元CR多様体の埋め込み問題と密接に関わっているCR Paneitz作用素に関して講演者が得た結果を紹介する.
数学域談話会(11/11:伊藤健一先生)
11月の談話会は以下のように企画しています。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。
詳細は以下の通りです。
日時:2021年11月11日(木)16:00~17:30
場所:オンライン
講演者:伊藤 健一先生(東京大学数理科学研究科)
講演タイトル:Hypergeometric expression for the fundamental solution to the 2-dimensional discrete Laplacian
アブストラクト:偏微分方程式論において,基本解の方法は極めて基本的である.特にラプ
ラシアンに対する基本解は学部レベルでも必須の事項であり,広く応用も知られ
ている.一方で,ラプラシアンを離散化した離散ラプラシアンに対する基本解
は,積分表示や漸近挙動など,実用面での性質は古くから知られていたものの,
明示的な表示公式自体は(私の調べた限り)1次元を除いて知られていなかった
ようである.本講演では,多次元離散ラプラシアンのレゾルベントに対し超幾何
関数表示を与え,特に2次元の場合に適切な変数変換公式を適用することで,各
閾値周りでの漸近展開を計算する.この展開の第0次係数として,基本解の明示
的表示公式が現れることを見る.本講演はArne Jensen氏(Aalborg大学)との共
同研究に基づく.
数学域談話会(2021/10/7,14) (佐々木建昭 名誉教授(筑波大学)による連続講義)
佐々木先生による連続講義を以下のように開催します。
(いずれもフロンティア対象科目)
オンラインで行います。学外で参加希望の場合は(https://forms.gle/UxuuM6ewFysE3jww9)まで。
2021年10月07日(木) 16:00 ~ 17:30
『たかが変数消去と侮るなかれ』-- 目的はグレブナー基底計算の高速化 -- (前半)
2021年10月14日(木) 16時~17時30分
『たかが変数消去と侮るなかれ』 -- 目的はグレブナー基底計算の高速化 -- (後半)
AIMaP集会「離散微分幾何と有限要素法の融合,建築とCGヘの応用」(2020年12月23日)
AIMaP集会【離散微分幾何と有限要素法の融合.建築とCGヘの応用】を以下のようにオンラインで開催いたします。ご参加をいただけますようお願いいたします。
開催日時: 2020/12/23(水) 10:00 – 17:50
開催場所: Zoomによるオンライン開催
参加を希望される方は
https://zoom.us/webinar/register/WN_JX-rsM-1RUyVejiFn16L0A
より参加登録をお願いいたします。ご登録いただいた方にはZoomのミーティングリンク等をお知らせいたします。
共催:文部科学省委託事業「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム (AIMaP)」
協力:JST CREST[数理的情報活用基盤]設計の新パラダイムを拓く新しい離散的な曲面の幾何学
プログラム
10:00-11:10
古典的Plateau問題の有限要素近似について(1)
土屋 卓也(愛媛大)
11:20-12:30
古典的Plateau問題の有限要素近似について(2)
土屋 卓也(愛媛大)
- 昼休み –
13:40-14:50
離散微分幾何と有限要素法の関係について(1)
廣瀬 三平(芝浦工大)
15:10-16:20
離散微分幾何と有限要素法の関係について(2)
廣瀬 三平(芝浦工大)
16:40-17:10
空間構造における形状解析と応力変形解析について
横須賀 洋平(鹿児島大)
17:20-17:50
HDG法の超収束について
及川一誠(筑波大)
第7回 筑波大学 RCMS サロン「ロボティクスの数理」(2020年12月11日)
「筑波大学数理科学研究コア (RCMS)」は、筑波大学数理物質系数学域の教員を中心に、諸科学分野・産業の研究者と数学者との協働・共同研究を推進する組織です。
文部科学省委託事業「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム (AIMaP)」(幹事拠点:九州大学)の協力拠点としても活動しております。
当組織では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMSサロン」を定期的に開催しています。
今回は「ロボティクスの数理」というテーマで3名の講師の方々に講演していただきます。
ふるってご参加ください。
第7回 筑波大学 RCMS サロン「ロボティクスの数理」
日時:2020年12月11日(金)15:15 ~ 18:00 (Tea Time を含む)
場所:オンライン(Zoomを使用予定)
申込先:事前申し込み制です。下記のwebページよりお申し込みください。
http://rcms.math.tsukuba.ac.jp/events/rcms-salon-7
申込締切:12月9日(水)
お問い合わせ先
世話人:照井 章(筑波大学 数理物質系)
E-mail:rcms-salon-7 at math.tsukuba.ac.jp
プログラム
★ 15:15 -- 15:30 ティータイム
★ 15:30 -- 16:00 三河 正彦(筑波大学 図書館情報メディア系)
タイトル:「ロボットマニピュレータの逆運動学問題に関する最新動向」
概要:腕型ロボットに代表される複数の関節から構成されるロボットは,ロボットマニピュレータと呼ばれます.マニピュレータの各関節の角度や変位からロボット先端の位置と姿勢を算出することを順運動学,先端の位置と姿勢から各関節の角度や変位を算出することを逆運動学と呼び,ロボットを動かす際に必要となる基本的な計算となります.順運動学は簡単に算出できるのですが,逆運動学は関節の数が多くなればなるほど,変数が多数含まれる非線形な連立方程式を解かなければならず,解が求まりにくくなります.今回は,このような逆運動学問題に関する最新動向をご紹介させていただきます.
★ 16:15 -- 16:45 照井 章(筑波大学 数理物質系)
タイトル:「数式処理によるロボットの運動計画:概要と課題」
概要:本講演では、数式処理のロボット制御への応用の中から、ロボットマニピュレータの逆運動学問題の数式処理による解法を取り上げます。数式処理による逆運動学問題の解法は、解の存在性や存在範囲を厳密に判定・計算可能な一方で、計算効率や、近似値で与えられる動作目標や設計パラメータを、厳密演算を旨とする数式処理にどのように適合させるかといった課題があります。本講演では、数式処理によるロボットマニピュレータの逆運動学問題の解法を概観し、最近の数式処理の理論や技術で課題を解決するための展望について論じます。
★ 17:00 -- 17:30 梶田 秀司(産業技術総合研究所)
タイトル:「2足歩行ロボット制御の数理」
概要:我々の多くが日常無意識に行っている動的2足歩行を、ロボット工学がどのようにモデル化し、ロボットの歩行を実現しているかについて、産総研で開発されたヒューマノイドロボットの具体例を示しつつ説明します。
その本質は、(1) 多剛体モデルから質点-角運動量モデルへの粗視化と、(2) 簡略化されたモデルのZMP(ゼロモーメント・ポイント、床反力作用中心)に注目した軌道計画と制御にあります。
★ 17:30 -- 18:00 ティータイム
数学域談話会(11月28日)
たくさんの方のご参加をお待ちしています。
詳細は以下の通りです。
日時:11月28日(木)15:30~17:00 (ティータイムは15時から)
連絡先:竹内耕太(kota@math.tsukuba.ac.jp)