新着情報
カテゴリ:トポロジーセミナー
トポロジーセミナー
日時:2019年8月1日(木)16:00~17:30
場所:筑波大学 自然系学系D棟D814
講演者:大城佳奈子 氏 (上智大学 理工学部)
講演題目:Knot-theoretic ternary-quasigroups, local biquandles, and shadow biquandles
アブストラクト:Knot-theoretic ternary-quasigroup は絡み目図式の領域彩色に関係する代数系であり,Niebrzydowski によって(コ)ホモロジー理論や絡み目のコサイクル不変量が定義された.
Knot-theoretic ternary-quasigroup 理論は local biquandle 理論で(つまり,biquandle 理論のように)解釈される.
また,ある条件を満たす shadow biquandle 理論も local biquandle 理論で解釈される.
この研究は,部分的に Sam Nelson 氏 (Claremont McKenna College),大山口菜都美氏(秀明大学)との共同研究を含んでいる.
場所:筑波大学 自然系学系D棟D814
講演者:大城佳奈子 氏 (上智大学 理工学部)
講演題目:Knot-theoretic ternary-quasigroups, local biquandles, and shadow biquandles
アブストラクト:Knot-theoretic ternary-quasigroup は絡み目図式の領域彩色に関係する代数系であり,Niebrzydowski によって(コ)ホモロジー理論や絡み目のコサイクル不変量が定義された.
Knot-theoretic ternary-quasigroup 理論は local biquandle 理論で(つまり,biquandle 理論のように)解釈される.
また,ある条件を満たす shadow biquandle 理論も local biquandle 理論で解釈される.
この研究は,部分的に Sam Nelson 氏 (Claremont McKenna College),大山口菜都美氏(秀明大学)との共同研究を含んでいる.
トポロジーセミナー(2019/02/12)
日時:2019年2月12日(火)13:30〜15:00
場所:筑波大学自然系学系D棟D814
講演者:加藤久男 氏(筑波大学 数理物質系)
講演題目:Some topics on continuum theory and chaotic topological dynamics
アブストラクト:計算機の発達により、力学系に出現する複雑な図形の可視化が可能になり、例えばフラクタル図形やストレンジ・アトラクターなどの多くの図形の具体例を目にするようになってきました。
一般に、複雑(カオス的)な位相力学系は複雑なトポロジーを導くことが知られています。空間が2次元以上の場合には、力学的な位相構造は複雑ですが(軌道の複雑性やエルゴート性など)、空間自体の複雑性までは影響を及ぼすことは多くありません。しかし空間が0、1次元の場合には、カオス的な力学系を許容するその空間自体が非常に複雑になることが予想されます。
0次元の場合はカントール集合ですので、1次元の場合が問題になります。
このセミナーでは、力学系理論に登場する数多くの“カオス”の中で特に“拡大性・位相エントロピー”などを扱います。
また連続体論では連続体の“分解不可能性”が特に重要な概念として知られています。
こうした力学系と連続体論の異なる分野の重要な概念が密接に関係し融合している幾つかの定理を紹介したいと思います。
また時間があれば、加藤の研究のこれまでの流れ(院生時代 ⇒ 現在)などお話したいと思います。
場所:筑波大学自然系学系D棟D814
講演者:加藤久男 氏(筑波大学 数理物質系)
講演題目:Some topics on continuum theory and chaotic topological dynamics
アブストラクト:計算機の発達により、力学系に出現する複雑な図形の可視化が可能になり、例えばフラクタル図形やストレンジ・アトラクターなどの多くの図形の具体例を目にするようになってきました。
一般に、複雑(カオス的)な位相力学系は複雑なトポロジーを導くことが知られています。空間が2次元以上の場合には、力学的な位相構造は複雑ですが(軌道の複雑性やエルゴート性など)、空間自体の複雑性までは影響を及ぼすことは多くありません。しかし空間が0、1次元の場合には、カオス的な力学系を許容するその空間自体が非常に複雑になることが予想されます。
0次元の場合はカントール集合ですので、1次元の場合が問題になります。
このセミナーでは、力学系理論に登場する数多くの“カオス”の中で特に“拡大性・位相エントロピー”などを扱います。
また連続体論では連続体の“分解不可能性”が特に重要な概念として知られています。
こうした力学系と連続体論の異なる分野の重要な概念が密接に関係し融合している幾つかの定理を紹介したいと思います。
また時間があれば、加藤の研究のこれまでの流れ(院生時代 ⇒ 現在)などお話したいと思います。
トポロジーセミナー(2018/11/28)
日時:2018年11月28日(水)16:00〜17:00
場所:筑波大学 自然系学系D棟D509
講演者:山口祥司 氏 (秋田大学 教育文化学部)
講演題目:ねじれアレキサンダー不変量の漸近挙動と結び目の外部空間の幾何構造について
(The asymptotic behavior of twisted Alexander invariant and the geometric structures of knot exteriors)
アブストラクト:基本群の$SL(2,\mathbb{C})$表現から3次元多様体の不変量の列を組織的に構成する方法を紹介し、構成した不変量の列の振る舞いと3次元トポロジーおよび結び目理論との関係を解説する。
本講演では特にねじれアレキサンダー不変量やライデマイスタートーションとよばれる不変量の漸近挙動に注目し、結び目の外部空間の幾何構造との関係について得られた結果を概説する。
(We review how to construct a sequence of invariants of a 3-manifold from an $SL(2,\mathbb{C})$-representation of the fundamental group and discuss a relation between the asymptotic behavior of resulting invariants and the 3-dimensional topology or knot theory.
This talk especially deals with the asymptotic behaviors of the twisted Alexander invariant or the Reidemeister torsion.
We observe recent developments related to the geometric structures of knot exteriors.)
場所:筑波大学 自然系学系D棟D509
講演者:山口祥司 氏 (秋田大学 教育文化学部)
講演題目:ねじれアレキサンダー不変量の漸近挙動と結び目の外部空間の幾何構造について
(The asymptotic behavior of twisted Alexander invariant and the geometric structures of knot exteriors)
アブストラクト:基本群の$SL(2,\mathbb{C})$表現から3次元多様体の不変量の列を組織的に構成する方法を紹介し、構成した不変量の列の振る舞いと3次元トポロジーおよび結び目理論との関係を解説する。
本講演では特にねじれアレキサンダー不変量やライデマイスタートーションとよばれる不変量の漸近挙動に注目し、結び目の外部空間の幾何構造との関係について得られた結果を概説する。
(We review how to construct a sequence of invariants of a 3-manifold from an $SL(2,\mathbb{C})$-representation of the fundamental group and discuss a relation between the asymptotic behavior of resulting invariants and the 3-dimensional topology or knot theory.
This talk especially deals with the asymptotic behaviors of the twisted Alexander invariant or the Reidemeister torsion.
We observe recent developments related to the geometric structures of knot exteriors.)
トポロジーセミナー(2018/10/30)
日時:2018年10月30日(火)16:00〜17:00
場所:筑波大学自然系学系D棟D814
講演者:Jung Hoon Lee 氏 (Chonbuk National University)
講演題目:A necessary condition for constituent knots of reducible genus two handlebody-knots
アブストラクト:A knot K is a constituent knot of a genus two handlebody-knot H if there is a non-separating disk D in H such that the core of cl(H-N(D)) is K.
We characterize constituent knots of a non-trivial reducible genus two handlebody-knot in terms of an incompressible torus (or two incompressible tori) in the exterior of the handlebody-knot.場所:筑波大学自然系学系D棟D814
講演者:Jung Hoon Lee 氏 (Chonbuk National University)
講演題目:A necessary condition for constituent knots of reducible genus two handlebody-knots
アブストラクト:A knot K is a constituent knot of a genus two handlebody-knot H if there is a non-separating disk D in H such that the core of cl(H-N(D)) is K.
トポロジーセミナー(2017/10/24 & 26)
日時:
【第1回目】2017年10月24日(火)10:10〜15:00
【第2回目】2017年10月26日(木)10:10〜15:00
【第1回目】2017年10月24日(火)10:10〜15:00
【第2回目】2017年10月26日(木)10:10〜15:00
場所:筑波大学 自然系学系D棟D814
講演者:鈴木咲衣 氏 (京都大学白眉センター/数理解析研究所)
講演題目:量子不変量入門,色付き理想単体分割を用いた普遍量子不変量の構成
アブストラクト:
【量子不変量入門】
結び目理論におけるジョーンズ多項式の発見は,低次元トポロジーにおける大きなパラダイムシフトを起こした.
絡み目と3次元多様体の量子不変量に関連した研究はさまざまな方向へ発展し,現在も活発な動きを見せている.
この講義ではジョーンズ多項式を詳しく説明し,それを広げる形で絡み目と3次元多様体の量子不変量の研究を概観する.
【色付き理想単体分割を用いた普遍量子不変量の構成】
絡み目図式の交点にR行列を対応させることが量子不変量の構成の鍵であった.
R行列のYang-Baxter方程式(6角関係式)が絡み目図式のReidemeisterIII移動に対応する.
有限次元ホップ代数のHeisenberg doubleは5角関係式を満たすSテンソルを持つ.
この講義では絡み目図式とR行列の代わりに絡み目補空間の色付き理想単体分割とSテンソルを用いて普遍量子普遍量を再構成する.
Sテンソルの5角関係式が色付き理想単体分割のPachner(2,3)移動に対応する.