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Category:談話会

11月14日(木)談話会 吉川祥 先生(東京理科大学)

11月の談話会を以下のように実施します.奮ってご参加ください.

なお,この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

 

日時:11月14日(木)15:30 〜 17:00 (Tea time:15:00〜)

場所:D509

講演者:吉川祥 先生(東京理科大学)

題目:楕円曲線の数論的同値について

概要:代数体上の楕円曲線は整数論において古くから研究されており,今なお重要で面白い対象である.楕円曲線に対して,その整数論的に重要な情報を備えた複素関数(L関数と呼ばれる)が定まる.このL関数はもとの楕円曲線の多くの情報を知っているが,実は楕円曲線の全てを知っているわけではない.この講演では,異なる代数体上で定義された楕円曲線から同じL関数が得られることがあり得る,という現象(楕円曲線の数論的同値)について説明する.さらに,そのような状況はかなり限定的であることについても説明したい.背景から始めて,楕円曲線について知らない方にも聴いていただけるように説明する.この講演は,伊藤哲史氏(京都大学)と千田雅隆氏(東京電機大学)との共同研究に基づく.
 

第12回 筑波大学RCMSサロン(2023年12月14日)

数理物質系数理科学研究コア(RCMS)主催「第12回 筑波大学RCMSサロン」開催のご連絡です.

RCMSでは,分野横断的な研究交流の一助となることを目指し,互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMSサロン」を開催しています.

今回のRCMSサロンは「同期現象」をテーマとしまして,カエルの鳴き声の同期現象,リザバー計算における同期現象の応用,再帰と同期,など同期現象に広く関わる話題についての講演を企画しています.

プログラムや講演概要などの詳細,またオンライン参加申込につきましてはこちらをご覧下さい.

多くの皆様のご参加をお待ちしております.

 

第12回 筑波大学RCMSサロン「同期現象の数理とその応用」

日 時:12月14日(木)15:00 -- 18:00(Tea Time を含む)
場 所:筑波大学自然系学系棟D棟5階 D509室/オンラインのハイブリッド形式
講演者:合原一究(筑波大学システム情報系)
    常木澄人(産業技術総合研究所・新原理コンピューティング研究センター)
    平山至大(筑波大学数理物質系)

世話人:川村一宏,永野幸一,平山至大

11月2日(木)談話会 John Duncan (Academia Sinica, Taiwan)

談話会のお知らせです。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。 

 

日時:2023年11月02日(木) 15:30   -   17:00
場所:自然系D棟509号室
連絡先:carnahan@math.tsukuba.ac.jp
講演者:John Duncan (Academia Sinica, Taiwan)
タイトル:Moonshine and Arithmetic

アブストラクト:Research in moonshine has mostly been conducted over the complex numbers. In this talk I will explain how umbral moonshine incorporates some arithmetic structures into the moonshine story, such as singular moduli, class numbers, and rational points on algebraic varieties.  

10月6日(金) 談話会 森 雅巳氏, 髙澤 光彦氏 (Arithmer株式会社)

10月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2023年10月6日(金)15:30~17:00

場所:D509

講演者:森 雅巳氏, 髙澤 光彦氏 (Arithmer株式会社)

講演タイトル: 数学とAIによる社会課題解決事例

アブストラクト

https://nc.math.tsukuba.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/230/f83f48383e957e636df98f8db1181cb6?frame_id=109

 

第11回 筑波大学 RCMS サロン 「計算機によるAIとシミュレーションの数理」

筑波大学数理科学研究コア (RCMS) では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMS サロン」を開催しています。

今回は「計算機によるAIとシミュレーションの数理」というテーマで3名の講師の方々に講演していただきます。

要項

  • 日時:2023年7月27日(木)15:00~18:00 (Tea Time を含む)
  • 開催方法:対面/オンラインのハイブリッド形式
  • 場所:筑波大学自然系学系棟D509セミナー室/Zoom meeting
  • 参加申し込み: 登録ページはこちら https://forms.gle/x3R74N7PVqE1YQmv5
    • 参加申込は7月24日(月)まで受け付けます。Zoomのアクセス手順はRCMSサロンの数日前に登録者へお送り致します。 
  • 共催:科研費 基盤研究 (A) 20H00576「大規模複雑データの理論と方法論の革新的展開」(研究代表者: 青嶋 誠)
  • サロンwebページ:https://rcms.math.tsukuba.ac.jp/events/rcms-salon-11

プログラム

★ 15:00 -- 15:15 Tea Time

★ 15:15 -- 15:50  照井 章(筑波大学 数理物質系/人工知能科学センター)

タイトル:数式処理によるロボットマニピュレータの逆運動学問題と経路計画問題の解法

概要:本講演ではロボットマニピュレータ(腕型ロボット)を動かす際の問題を取り上げます.与えられたロボットの先端の位置から各関節の角度を求める問題を逆運動学問題,ロボットの先端を動かす経路が与えられた際にその経路に沿った運動を行うための各関節の変位を求める問題を経路計画問題と呼びます.本講演では,数式処理を用いて,各問題の解の存在を厳密に判定・保証しながらそれらの解を効率的に求めるための手法を紹介します.

★ 16:05 -- 16:40 藤澤 誠(筑波大学 図書館情報メディア系)

タイトル:物理シミュレーションにおける数理とその応用

概要:現実世界の物理現象をコンピュータ内で再現するための技術として,物理シミュレーションが様々な分野で使われています.特にコンピュータグラフィックス(CG)分野では,複雑な自然現象をリアルに再現したいという要求から盛んに研究が行われています.本講演では,その中でも流体シミュレーションを中心として,その基礎となっている支配方程式およびそれをコンピュータで計算する際に使われる数理やアルゴリズム,CGでの応用などについて紹介します.  

★ 16:55 -- 17:40 石坂 敢也,加茂 碧唯(富士フイルムビジネスイノベーション (株) )

タイトル:小規模学習データによる商品棚の陳列状態推定

概要:小売業において,商品管理や棚割り作業の効率化のために,商品棚にある商品をAIで特定したいというニーズがあります.この問題は一般に物体検出と画像照合により構成され,店舗毎に異なる照明環境や陳列状態下で,類似デザインを含む数百~数千商品を検出・峻別でき,頻繁な商品デザイン変更にも追随できることが求められます.この問題に対して各商品のone-shot画像だけが与えられた前提でアプローチする深層学習技術について紹介します.

★ 17:40 -- 18:00 Tea Time

お問い合わせ先

世話人: 照井 章(筑波大学 数理物質系)

E-mail:rcms-salon at math.tsukuba.ac.jp ("at" を @ に置き換えてください)

謝辞

今回のRCMSサロンは科研費基盤研究(A) 20H00576「大規模複雑データの理論と方法論の革新的展開」(研究代表者: 青嶋 誠)の支援を受けています.

6月1日(木) 談話会 伊藤 昇氏(茨城工業高等専門学校)

12月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2023年6月1日(木)15:30~17:00

場所:オンライン

講演者:伊藤 昇氏(茨城工業高等専門学校)

講演タイトル: A quantization of the Arnold strangeness invariant 

アブストラクト

https://nc.math.tsukuba.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/230/f83f48383e957e636df98f8db1181cb6?frame_id=109

 

登録フォーム(学外の方はこちらの参加フォームから登録してください)

https://forms.gle/pyA4bHJyGWYYabE96

連絡先:tange_(あっと)_math.tsukuba.ac.jp  (丹下基生)

12月1日談話会 中山 優吾氏(京都大学情報学研究科)

12月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年12月1日(水)15:15~16:45

場所:オンライン

連絡先:丹下 基生

講演者:中山 優吾氏(京都大学情報学研究科)

講演タイトル:高次元データに対するガウシアンカーネルとその応用

11月24日談話会 野澤 啓氏(立命館大学理工学部)

11月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年11月24日(水)15:30~17:00

場所:D509

連絡先:丹下 基生

講演者:野澤 啓(立命館大学理工学部)

講演タイトル:タイル張りやグラフに現れるカオスについて

アブストラクト:ユークリッド空間R^dの非周期的なタイル張り(またはその点集合版であるR^d内のデローネ集合)に対して,
平行移動包と呼ばれる空間が考えられ,自然なR^d作用を持ちます.
このR^d作用がカオス的であるようなタイル張りやデローネ集合は,複雑な対称性を持つことが期待されます.
本講演では,こういったタイル張りが非常に多く存在することや,
R^dのタイル張りの構成法としてよく知られている切断射影法の双曲版による具体例の構成についてお話しします.
また,彩色グラフのカオス性についても触れます.
(‪Jesús A. Álvarez López氏 (U. Santiago de Compostela) , Ramon Barral Lijó氏 (立命館大), John Hunton氏 (Durham U.), John Parker氏(Durham U.)との共同研究)

10月5日談話会 川節 和哉(熊本大学)

10月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年10月5日(水)15:15~16:45

場所:オンライン

連絡先:Scott Carnahan(carnahan@math.tsukuba.ac.jp)

講演者:川節 和哉(熊本大学)

講演タイトル:アフィン頂点代数の表現論

 

アブストラクト:アフィン頂点代数のうちレベルが自然数のものは、
非同型な既約表現が有限個で尽くされる。
それらは全て(アフィン Kac-Moody リー環の表現として)
可積分表現であり、特に最高ウェイト表現である。
一方、(自然数でないが許容的な) 分数レベルのアフィン頂点代数は、
既約表現を無限個持つが、ある種の有限性を持ち、様々な応用がある。
近年、分数レベルアフィン頂点代数について、可積分表現や最高ウェイト表現とは限らないウェイト表現が注目を集めており、分類理論や応用などが進んでいる。
本講演では、分数レベルのアフィン頂点代数の表現論について概説し、
sl_3に付随する例を中心に、最近の進展を紹介する。

8月3日談話会 内海 晋弥氏 (学習院大学)

8月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年8月3日(水)15:15~16:30

場所:オンライン

連絡先:竹内耕太(kota@math.tsukuba.ac.jp)

講演者:内海 晋弥 (学習院大学 理学部 数学科)

講演タイトル:流体問題のための圧力安定化射影有限要素法について

講演アブストラクト:非圧縮粘性流の運動を記述するNavier-Stokes 問題の解を近似する数値解法を考える.流速と圧力が未知関数として現れるという特徴から,数学的な考察だけでなく,近似解を効率的に求解する計算効率の観点からも工夫を必要とする.本講演では,有限要素法と射影法を結合させた手法が主題となる.有限要素法は,応用上現れる領域に対して汎用的に計算可能な数値計算手法であり,数学的にも強固なバックグラウンドがある.ChorinとTemamから始まる射影法は流速と圧力を分離して解くことができる計算効率が良い手法である.本講演では,この射影有限要素法と,流速/圧力を近似する有限要素空間の通常許容される組み合わせについて概観した後,その組み合わせを広げる圧力安定化手法とその意義について解説する.さらに,物質微分の近似法に触れたのち,線形化問題に対する,解の正しさを表す誤差評価を示す.

 
 

数学域談話会(6/30:熊谷隆先生)

6月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年6月30日(木)15:15~16:45

場所:オンライン

講演者:熊谷 隆 先生(早稲田大学理工学術院)

講演タイトル:複雑な系の上のランダムウォークとブラウン運動 — フラクタルからランダム媒質まで — 

講演アブストラクト:複雑な系の上のランダムウォークやそのスケール極限であるブラウン運動は、ユークリッド空間上のものと大きく性質が異なり、いわゆる異常拡散現象を起こす。本講演では、フラクタルを典型例とする自己相似性を持った図形の解析から話を起こし、パーコレーションクラスターなどのランダムな図形(ランダム媒質)における確率過程の漸近挙動に至るまで、複雑な系の上の確率過程や、対応するラプラス作用素の解析について概説する。講演の後半では、当該研究に関する講演者の最近の結果も紹介する予定である。

 

 

学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。

https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit

数学域談話会(6/9:橋本義武先生)

6月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年6月9日(木)15:15~16:45

場所:オンライン

講演者:橋本 義武先生(東京都市大学理工学部)

講演タイトル:安定曲線上の共形ブロックについて

講演アブストラクト:頂点作用素代数(VOA)とその上のn個の加群に対し、
共形ブロックとよばれる、種数gのn点つき代数曲線のモジュライ上の平坦ベクトル束Eが得られる。
このときEが安定曲線のモジュライ上のベクトル束に拡張できるかどうかが問題となる。
ここではその準備として、安定曲線のモジュライ上の連接層にEを拡張する方法について述べる。

 

 

学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。

https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit

数学域談話会(5/12日:坂本龍太郎先生)

5月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2022年5月12日(木)15:15~16:45

場所:オンライン

講演者:坂本 龍太郎先生(筑波大学数理物質系)

講演タイトル:楕円曲線のSelmer群とL関数

講演アブストラクト:楕円曲線の数論は長い歴史を持つが,現在でも活発に研究が行われている.この講演では楕円曲線やMordell--Weil群の定義からはじめ,Selmer群やL関数,BSD予想について説明する.その後,BSD予想について分かっていることを簡単に説明し,残りの時間で講演者が得た最近の結果を紹介する.

 

 

学外で講演の参加希望の方は以下のフォームに記入して送信してください。

https://docs.google.com/forms/d/1mJlZQWkiCgZHPrE4UXPrOJVDFv1n38KN8HDl1D2zXss/edit

数学域談話会(12/23:山木壱彦先生)

12月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2021年12月23日(木)15:30~17:00
場所:オンライン
講演者:山木 壱彦先生(筑波大学数理物質系)
講演タイトル:グラフ上の因子理論と代数曲線
アブストラクト:グラフ上の因子理論は,Baker--Norineによるリーマンロッホの定理の確立以降急速に発展し,それ自体が興味深い理論であるのみならず,代数曲線上の因子に関する研究やモジュライの研究にも重要な応用がなされている.この講演では,前半には,基礎となるチップ発射ゲームの話から始め,有限グラフや(トロピカル曲線とも呼ばれる)計量グラフの上の因子理論を概説する.後半では,代数曲線上の因子理論との関連を概説し,この関連にまつわる近年の進展を時間の許す範囲で紹介する.

数学域談話会(11/25:竹内有哉先生)

11月の談話会を以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2021年11月25日(木)15:10~16:40
場所:オンライン
講演者:竹内 有哉先生(筑波大学数理物質系)
講演タイトル:CR多様体の埋め込み問題について
アブストラクト:CR多様体は複素多様体の実奇数次元版に当たる幾何学的対象であり,様々な観点から研究が行われている.今回の講演ではその中でもCR多様体の埋め込み問題に焦点を当てて,これまでに知られている結果を紹介する.まず複素多様体の基礎的な話から始め,CR多様体の定義が確かに複素多様体の実奇数次元版になっていることを説明する.次にCR多様体の埋め込み問題について紹介する.この問題は古くから調べられているものであるが,現在でもなお完全解決に至っているとは言い難い.この埋め込み問題について何がわかっていて,何がわかっていないのかを強擬凸と呼ばれるCR多様体のクラスに制限して詳しく説明したい.最後に3次元CR多様体の埋め込み問題と密接に関わっているCR Paneitz作用素に関して講演者が得た結果を紹介する.

数学域談話会(11/11:伊藤健一先生)

11月の談話会は以下のように企画しています。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

なお、この談話会は数学フロンティアの対象科目です。

詳細は以下の通りです。

 

日時:2021年11月11日(木)16:00~17:30
場所:オンライン
講演者:伊藤 健一先生(東京大学数理科学研究科)
講演タイトル:Hypergeometric expression for the fundamental solution to the 2-dimensional discrete Laplacian
アブストラクト:偏微分方程式論において,基本解の方法は極めて基本的である.特にラプ
ラシアンに対する基本解は学部レベルでも必須の事項であり,広く応用も知られ
ている.一方で,ラプラシアンを離散化した離散ラプラシアンに対する基本解
は,積分表示や漸近挙動など,実用面での性質は古くから知られていたものの,
明示的な表示公式自体は(私の調べた限り)1次元を除いて知られていなかった
ようである.本講演では,多次元離散ラプラシアンのレゾルベントに対し超幾何
関数表示を与え,特に2次元の場合に適切な変数変換公式を適用することで,各
閾値周りでの漸近展開を計算する.この展開の第0次係数として,基本解の明示
的表示公式が現れることを見る.本講演はArne Jensen氏(Aalborg大学)との共
同研究に基づく.

数学域談話会(2021/10/7,14) (佐々木建昭 名誉教授(筑波大学)による連続講義)

佐々木先生による連続講義を以下のように開催します。

(いずれもフロンティア対象科目)

オンラインで行います。学外で参加希望の場合は(https://forms.gle/UxuuM6ewFysE3jww9)まで。

 

2021年10月07日(木) 16:00 ~ 17:30

『たかが変数消去と侮るなかれ』-- 目的はグレブナー基底計算の高速化 -- (前半)

https://nc.math.tsukuba.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/230/a9e585fcef3e778cc5a312d1bba1309d?frame_id=109

 

2021年10月14日(木) 16時~17時30分

『たかが変数消去と侮るなかれ』 -- 目的はグレブナー基底計算の高速化 -- (後半)

https://nc.math.tsukuba.ac.jp/multidatabases/multidatabase_contents/detail/230/16d793e8b7dc58fe720be6ddc02b914c?frame_id=109

AIMaP集会「離散微分幾何と有限要素法の融合,建築とCGヘの応用」(2020年12月23日)

AIMaP集会【離散微分幾何と有限要素法の融合.建築とCGヘの応用】を以下のようにオンラインで開催いたします。ご参加をいただけますようお願いいたします。

開催日時: 2020/12/23(水) 10:00 – 17:50 

開催場所: Zoomによるオンライン開催

参加を希望される方は

https://zoom.us/webinar/register/WN_JX-rsM-1RUyVejiFn16L0A

より参加登録をお願いいたします。ご登録いただいた方にはZoomのミーティングリンク等をお知らせいたします。

主催:筑波大学数理科学研究コア (RCMS)

共催:文部科学省委託事業「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム (AIMaP)」

協力:JST CREST[数理的情報活用基盤]設計の新パラダイムを拓く新しい離散的な曲面の幾何学

プログラム

10:00-11:10
古典的Plateau問題の有限要素近似について(1)
土屋 卓也(愛媛大)

11:20-12:30
古典的Plateau問題の有限要素近似について(2)
土屋 卓也(愛媛大)

- 昼休み –

13:40-14:50
離散微分幾何と有限要素法の関係について(1)
廣瀬 三平(芝浦工大)

15:10-16:20
離散微分幾何と有限要素法の関係について(2)
廣瀬 三平(芝浦工大)

16:40-17:10
空間構造における形状解析と応力変形解析について
横須賀 洋平(鹿児島大)

17:20-17:50
HDG法の超収束について
及川一誠(筑波大)

第7回 筑波大学 RCMS サロン「ロボティクスの数理」(2020年12月11日)

筑波大学数理科学研究コア (RCMS)」は、筑波大学数理物質系数学域の教員を中心に、諸科学分野・産業の研究者と数学者との協働・共同研究を推進する組織です。
文部科学省委託事業「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム (AIMaP)」(幹事拠点:九州大学)の協力拠点としても活動しております。

当組織では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を推進する場として「RCMSサロン」を定期的に開催しています。
今回は「ロボティクスの数理」というテーマで3名の講師の方々に講演していただきます。
ふるってご参加ください。

第7回 筑波大学 RCMS サロン「ロボティクスの数理」

日時:2020年12月11日(金)15:15 ~ 18:00 (Tea Time を含む)
場所:オンライン(Zoomを使用予定)
申込先:事前申し込み制です。下記のwebページよりお申し込みください。
http://rcms.math.tsukuba.ac.jp/events/rcms-salon-7
申込締切:12月9日(水)

お問い合わせ先

世話人:照井 章(筑波大学 数理物質系)  
E-mail:rcms-salon-7 at math.tsukuba.ac.jp

プログラム

★ 15:15 -- 15:30 ティータイム

★ 15:30 -- 16:00 三河 正彦(筑波大学 図書館情報メディア系)
タイトル:「ロボットマニピュレータの逆運動学問題に関する最新動向」
概要:腕型ロボットに代表される複数の関節から構成されるロボットは,ロボットマニピュレータと呼ばれます.マニピュレータの各関節の角度や変位からロボット先端の位置と姿勢を算出することを順運動学,先端の位置と姿勢から各関節の角度や変位を算出することを逆運動学と呼び,ロボットを動かす際に必要となる基本的な計算となります.順運動学は簡単に算出できるのですが,逆運動学は関節の数が多くなればなるほど,変数が多数含まれる非線形な連立方程式を解かなければならず,解が求まりにくくなります.今回は,このような逆運動学問題に関する最新動向をご紹介させていただきます.

★ 16:15 -- 16:45 照井 章(筑波大学 数理物質系)
タイトル:「数式処理によるロボットの運動計画:概要と課題」
概要:本講演では、数式処理のロボット制御への応用の中から、ロボットマニピュレータの逆運動学問題の数式処理による解法を取り上げます。数式処理による逆運動学問題の解法は、解の存在性や存在範囲を厳密に判定・計算可能な一方で、計算効率や、近似値で与えられる動作目標や設計パラメータを、厳密演算を旨とする数式処理にどのように適合させるかといった課題があります。本講演では、数式処理によるロボットマニピュレータの逆運動学問題の解法を概観し、最近の数式処理の理論や技術で課題を解決するための展望について論じます。

★ 17:00 -- 17:30 梶田 秀司(産業技術総合研究所)
タイトル:「2足歩行ロボット制御の数理」
概要:我々の多くが日常無意識に行っている動的2足歩行を、ロボット工学がどのようにモデル化し、ロボットの歩行を実現しているかについて、産総研で開発されたヒューマノイドロボットの具体例を示しつつ説明します。
その本質は、(1) 多剛体モデルから質点-角運動量モデルへの粗視化と、(2) 簡略化されたモデルのZMP(ゼロモーメント・ポイント、床反力作用中心)に注目した軌道計画と制御にあります。

★ 17:30 -- 18:00  ティータイム

数学域談話会(11月28日)

11月の談話会は退職された坂井公先生をお招きしてお話を伺います。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

詳細は以下の通りです。
日時:11月28日(木)15:30~17:00 (ティータイムは15時から)
場所:1E205 (ティータイムは1E204にて)
講演者:坂井公先生
講演タイトル:組合せゲームによる数論  
アブストラクト:タイトルから誤解を受けることが無いように最初に断っておきますが,おそらく通常の数論研究に参考になるようなことは何もありません。組合せゲームの中には,数としてとらえることで,その性質や必勝法が解析しやすくなるものが多々あり,その数理(病理?)についての話です。Conwayの超現実数と呼ばれるもので,実数全体に似た順序構造を作りますが,無限大・無限小などを含む奇妙な体になります。

連絡先:竹内耕太(kota@math.tsukuba.ac.jp)